10/30(水) 中国大使館へ表敬訪問を行いました。

写真右から、酒巻大雅青年部長(栃木)、瀧澤正幸理事長(栃木)、白石雄治会長(栃木)、呉江浩駐日中国大使、張漪波公使参事官、小田玲実青年委員長(全国)、劉丙鑫一等書記官、石塚諒平元青年部長(京都)。

栃木県日中友好協会の近況報告

午前10:00、中国大使館へ伺った我々と呉江浩大使をはじめとする大使館の方々が一堂に会し、白石会長と呉大使が親しく挨拶を述べながら固い握手を交わしました。白石会長は我々を代表し、9月に行った「栃木県青年友好使者訪問団」による浙江省訪問、杭州第十三中学校の上三川中学校訪問、今年に入って新たに作られた栃木日中青年部の活動など我々の近況を大使に報告しました。

また白石会長は贈り物として、今年に亡くなられたご令姉・白石かずこさんの詩集三巻、自社で加工・販売をしている鹿肉、栃木県日中友好協会の協会史をまとめた『栃木の日中の歩み 67年』、今年9月に新たに発行した会報誌『知己』などを呉大使へ差し上げました。

呉大使が語る、栃木県とのご縁

呉大使が栃木県を訪れた際、白石会長は何度か大使とお会いしたことがあるそう。
しかし毎度握手を数分交わすだけだったため、このように大使と長い時間対談することができたのは今回が初めてでした。

すると呉大使は栃木県とのご縁について、ご自身の経験を語ってくださいました。

今からちょうど40年前の1984年の話になりますが、私が日本語の先生以外の日本人とはじめてお付き合いをさせていただいた方は栃木の方でした。

40年前当時、日本の学生3000人を中国へ送り出そうという非常に大きな事業がありました。
日本留学から中国へ帰ったばかりの私は、その時栃木県からの代表団を受け入れたんです。

昔はそうした大規模な事業もできたものです。
今はどちらかというと各都道府県などそれぞれの小さな舞台で民間交流を行う時代ですね。
しかしその分、昔より深く入り込んだ交流ができるのだと思います。会長が衢州で孔子とお会いできる、というような得難い経験がそこにあるのです。

私も今度、栃木県の船田ご夫妻と一緒に京都で催される曲水の宴に行ってまいります。
曲水の宴とはかの有名な王義之により浙江省で開かれた宴で、集まった名士たちが詩を書いたり詠んだりした行事ですが、今の中国ではそうした行事が一切行われなくなってしまいました。
今でもやってるのは日本くらいで、再来週京都で再現されるんです。

こうした栃木県との様々なご縁に感謝ですね。
栃木県日中友好協会も今では白石会長のような強力な会長を迎えました。これからのご活躍を期待していますよ!

今後の展望

今回の我々の表敬訪問を機に、呉大使は「これからは私たちのような一部の有識者だけでなく、各地で友好交流などに携わる方々をお呼びして交流をしましょう。中国や日中友好に関わりながら大使館に一度も来たことがないなんてことは、もったいないですから!」と今後も大使館で定期的にこのような交流の機会を設けたいとの意向を示しました。

また張漪波公使参事官も今後の活動について前向きに検討していただいており、

・大使館での交流会(青少年を中心に)
・食事会
・中国企業へのインターン企画
・中国留学情報をまとめたウェブサイトの開設
・訪中団員の同窓会
・雲南省や青海省への自然環境研究訪問
・栃木県での合宿企画

など、これから日中友好協会と中国大使館が連携をとって実現していきたい様々な企画を我々と一緒に考えていただきました。
日中友好に携わるこれからの世代を養成していくことは、日中友好協会と中国大使館双方の共通の課題です。今回の中国大使館への表敬訪問は、我々栃木県日中友好協会はもちろん、日中友好に関わる全ての青少年にとっての素晴らしい未来への契機となりました。

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